C翼二次創作/小次健love!  

30.『高速道路』(名刺SSテキスト版)

前方に伸びる道路は現実へと続く。
春にしては重い雲。
車窓を流れる景色は冬の名残を残していた。

身体の奥に残る彼の感触に喉が詰まる。

何度、肌を重ねても、何度愛を囁かれても、もっと、と思う。

「インター下りると切り替わるんだけどな」

肺の底から一つ息を吐き、ステアリングを握り直した。




(2019.4.16 twitter投稿)

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