過去日記転載。若父の話
絶対外せないシーン(親目線)
過去日記転載。若父の話というかバカ親日記だったのですが、バカ親部分は抜いてあります。
過去日記転載。若父の話というかバカ親日記だったのですが、バカ親部分は抜いてあります。
三月にアニメを見た後に書いた日記です。
親目線で若父の話。
先週のアニメ、試合中の二人に釘付けではあったけど、高齢腐女子なせいか二人を見守る大人たちが気になってしまいます。
特に若父と母がテレビ観戦のところがね…。
勝手な想像なんですけど、若母は遠慮がちに「お父さん、行かなくていいんですか?」なんて言ったんじゃないかな。お茶をススーとテーブルに置きながら。
「俺はかまわん。行きたきゃ行け」と若父。
で、一旦道場なり庭なりに行った父がまた家の中に入って、コッソリテレビを見ていたところに若母が。
母が控えめにちょこんと畳の上に座っているところがね、会場で見たかったろうな、と切なくなります。
反対した手前、手放しで応援出来ない父。息子は帰ってきても父とあまり話さなくなり、そんな二人を黙って見守る母心。
うちにも息子がいるんで、なんちゅーか、父親と息子というのはお互い気を使っているような気がすることがあります。
(中略)
とにかく、
若父と若母がテレビ観戦てところが…
家族揃って応援している日向家との対比が…
親が何を望んでいるかをわかっていても、その通りには行かないもんです。
それでいいんだけど、若島津親子の中学三年間を思うと胃のあたりがキリキリします。
「お正月は帰ってくるんでしょう?」
「寮を追い出されるからね」
「ゆっくりできる?」
「わかんない」
「お父さんに変わろうか?」
「いい。話すことないし」
電話もこんな感じで、
「次の大会はいつ?」
「忘れた」
「忘れたってことはないでしょう」
「……。来週の土曜」
「どこで?」
「来ないのに聞いてどうするの?
「聞いたっていいじゃない」
「都内。〇〇競技場」
「頑張って」
「うん」
「……」
「じゃあ、切るね。電話代がもったいない」
「…あ、健…」
ツーツーツーツー
しばらくして『スパイク代です』などと母は父に内緒でお金を送るのですよ。
若父の「健、手刀だ」は私的に外せないシーンで、
若も手刀をするところがね、若父に空手の稽古をつけてもらっていた頃を思わせる名シーンだと思います。
経済的に余裕のない家で育った小次郎。
経済的には余裕はある家に育ったけど、親が望んでいる道には進まなかった健。
もう、なんなのよ。この子達。
あのお手手パチンは、
ある意味泣けてきます。
この試合に臨むまでの二人の時間を思うと。
まだ中学生なんですよねー。
息子と過ごした時間、離れてからの時間、いろんなことを思いながら、テレビの画面を見る若父と若母。
湯呑みの中のお茶は、減ることもなく冷めていく。
試合が終わって、冷めたお茶を流しに流しながら、母は、こみ上げるものを抑えきれなかったんじゃないかなぁ。
「お父さん、お茶を入れ直して…あら…」
庭に佇む若父の後ろ姿に、若母の視界は霞んだかもしれません。
親目線で若父の話。
先週のアニメ、試合中の二人に釘付けではあったけど、高齢腐女子なせいか二人を見守る大人たちが気になってしまいます。
特に若父と母がテレビ観戦のところがね…。
勝手な想像なんですけど、若母は遠慮がちに「お父さん、行かなくていいんですか?」なんて言ったんじゃないかな。お茶をススーとテーブルに置きながら。
「俺はかまわん。行きたきゃ行け」と若父。
で、一旦道場なり庭なりに行った父がまた家の中に入って、コッソリテレビを見ていたところに若母が。
母が控えめにちょこんと畳の上に座っているところがね、会場で見たかったろうな、と切なくなります。
反対した手前、手放しで応援出来ない父。息子は帰ってきても父とあまり話さなくなり、そんな二人を黙って見守る母心。
うちにも息子がいるんで、なんちゅーか、父親と息子というのはお互い気を使っているような気がすることがあります。
(中略)
とにかく、
若父と若母がテレビ観戦てところが…
家族揃って応援している日向家との対比が…
親が何を望んでいるかをわかっていても、その通りには行かないもんです。
それでいいんだけど、若島津親子の中学三年間を思うと胃のあたりがキリキリします。
「お正月は帰ってくるんでしょう?」
「寮を追い出されるからね」
「ゆっくりできる?」
「わかんない」
「お父さんに変わろうか?」
「いい。話すことないし」
電話もこんな感じで、
「次の大会はいつ?」
「忘れた」
「忘れたってことはないでしょう」
「……。来週の土曜」
「どこで?」
「来ないのに聞いてどうするの?
「聞いたっていいじゃない」
「都内。〇〇競技場」
「頑張って」
「うん」
「……」
「じゃあ、切るね。電話代がもったいない」
「…あ、健…」
ツーツーツーツー
しばらくして『スパイク代です』などと母は父に内緒でお金を送るのですよ。
若父の「健、手刀だ」は私的に外せないシーンで、
若も手刀をするところがね、若父に空手の稽古をつけてもらっていた頃を思わせる名シーンだと思います。
経済的に余裕のない家で育った小次郎。
経済的には余裕はある家に育ったけど、親が望んでいる道には進まなかった健。
もう、なんなのよ。この子達。
あのお手手パチンは、
ある意味泣けてきます。
この試合に臨むまでの二人の時間を思うと。
まだ中学生なんですよねー。
息子と過ごした時間、離れてからの時間、いろんなことを思いながら、テレビの画面を見る若父と若母。
湯呑みの中のお茶は、減ることもなく冷めていく。
試合が終わって、冷めたお茶を流しに流しながら、母は、こみ上げるものを抑えきれなかったんじゃないかなぁ。
「お父さん、お茶を入れ直して…あら…」
庭に佇む若父の後ろ姿に、若母の視界は霞んだかもしれません。