薬10本飲んだら出られる部屋。妄想のタネ。
↓のツイートを小ネタメモ的にまとめてみました。
薬10本飲んだら出られる部屋。妄想のタネ。
薬10本飲んだら出られる部屋。妄想のタネ。
「相手のことを一つずつ忘れていく薬10本飲んだら出られる部屋」に推し2人突っ込むというやつ。10本全て飲んだら相手のことを完全に忘れるんですって。
初っ端からズレズレですが、10日分の食糧がある家という設定で。すみません。
二人は同居中。いつものようにポストを開けるといつものようにDMやら水道の検針票に混じってチラシが入っていました。
「邪魔くせえなぁ」なんてテーブルに投げる日向さん。
若は「だよね」なんて言いながら乱暴に置かれたチラシを揃える。その中にコテージの案内が一枚。
「でもさ、ここ、いいと思わない?」なんて言ってヒラヒラさせる。
そこには地図と「予約はここへ」なんてURLが書いてある。
「行ってみるか?そんなに遠くなさそうだ」
ネットで予約。別に変わった感じはしない。
で、行くわけですよ。ナビにも載ってないし、道に迷ったりしながら。
「ここじゃない?」
チラシに載っているコテージの写真と見比べる若。こんな軽い感じで踏み入れてしまうのです。
湖のほとりなんかでもいいですね。
鍵は古いタイプの鍵。ちょっとしぶい。ギィと音がする。
若はカーテンを開けて、窓から見える風景にはしゃいでいます。
日向さんはキッチンを探索。そこで見つけるメモ。
「家にあるものは何でも使って下さい」なんて書いてある。
辺りを見渡すとたっぷり10日分はあるであろう食材。そして小さな瓶10本。
「なんだ?これ」
持ち上げるとガタンと閉めたはずのドアが音をたてる。
さっきのメモにあった字が消える。あぶり出しのように「これを飲まないとでられません」・・・こんな感じの文字が浮かび上がる。←ファンタジー
で、若がキッチンに入って来て、「なに?」と尋ねる。
咄嗟に隠す日向さん。頭の中で注意書きを反芻する。チラリと若に視線を移す。
で、自分が忘れられる方を選ぶわけです。「俺がこいつを愛しているから大丈夫だ」と自分に言い聞かせる。
だけど、
「なんか、やばいとこらしい」
「え?」
「閉じ込められたかも」
これくらいは言ってもいい。じゃないと不自然。
「とりあえず食うもんはあるみたいだ」
「それ、大丈夫なの?」
「たぶん…」
若が制止する間もなく野菜の端を齧ってみせる。
まあ、そんなこんなで始まるんですよ。
少しずつ忘れられていく自分を感じながら日向さんは、若にわからないように薬を飲ませるのです。
この液体、匂いは殆どありません。試しに一滴だけ舐めたら味もそんなにしない。
「これなら」
スープに混ぜたり、コーヒーに混ぜたり、若にばれないように飲ませる。
「〇月〇日。若島津が俺の名前を忘れた」
日記風に進むのもいいかな。
淡々と現実を受け入れるんですよ。せ、切ないね。
ある時は、話しかけてきた若がちょっと言葉に詰まる。自分の名前が出てこないことに気づく日向さん。
別の日には、日向さんがブラックしか飲まないのに砂糖入りのコーヒーを出す。
テレビを見ていたら、二人で一緒に行った場所の映像。「行ってみたいな」と若。
抱こうとすると「いつから?」なんて聞いてくる。
少しずつ忘れられていくことを感じる日向さん。
若は若で、自分の仲に違和感を感じながらも何故そう思うのかがわからない。
「なんか、変なんだ。頭の中がスカスカするっていうか・・・」
なんて漏らしながら頭を抱える。
二人の思い出を言ってきかせたいんだけど、ただ、若が好きな紅茶、二人でよく一緒に買った紅茶を淹れる日向さん。
「気のせいだろ?」
コトリ、とテーブルに置かれるカップ。
ゆっくりそこに口をつける若。「その紅茶はな」なんて言いたいんだけど、言葉を飲み込む。
「美味いか?」
「美味しいよ」
「美味いならそれでいいじゃないか。そのうち出られるだろ?」
「だけど…」
「大丈夫だ。たぶん明日には出られる」
「何を根拠に」
「俺のカンは当たるんだよ。もう一杯飲むか?」
とまあ、こんな感じで少しずつ忘れられていくんですよ。
最後に忘れるのは、何故日向さんと一緒にいるかということ。
そして、最後の一本が空になる。
ギィと扉が開く。
「ああ、その時がきたんだな」と思う日向さん。
「帰ろう」
「え?」
振り返る若の目に映るのは知らない男。
「あの、…あなたは?」
「はじめまして。日向小次郎です」
おしまい。
ダラダラ書くなら形にしろや~とセルフツッコミ。
ファンタジーですけど、細かく情景などを書いて、淡々と時間を追っていけば、まぁ読めるかなぁ~くらいのネタにはなるんじゃないかと思ったり。
初っ端からズレズレですが、10日分の食糧がある家という設定で。すみません。
二人は同居中。いつものようにポストを開けるといつものようにDMやら水道の検針票に混じってチラシが入っていました。
「邪魔くせえなぁ」なんてテーブルに投げる日向さん。
若は「だよね」なんて言いながら乱暴に置かれたチラシを揃える。その中にコテージの案内が一枚。
「でもさ、ここ、いいと思わない?」なんて言ってヒラヒラさせる。
そこには地図と「予約はここへ」なんてURLが書いてある。
「行ってみるか?そんなに遠くなさそうだ」
ネットで予約。別に変わった感じはしない。
で、行くわけですよ。ナビにも載ってないし、道に迷ったりしながら。
「ここじゃない?」
チラシに載っているコテージの写真と見比べる若。こんな軽い感じで踏み入れてしまうのです。
湖のほとりなんかでもいいですね。
鍵は古いタイプの鍵。ちょっとしぶい。ギィと音がする。
若はカーテンを開けて、窓から見える風景にはしゃいでいます。
日向さんはキッチンを探索。そこで見つけるメモ。
「家にあるものは何でも使って下さい」なんて書いてある。
辺りを見渡すとたっぷり10日分はあるであろう食材。そして小さな瓶10本。
「なんだ?これ」
持ち上げるとガタンと閉めたはずのドアが音をたてる。
さっきのメモにあった字が消える。あぶり出しのように「これを飲まないとでられません」・・・こんな感じの文字が浮かび上がる。←ファンタジー
で、若がキッチンに入って来て、「なに?」と尋ねる。
咄嗟に隠す日向さん。頭の中で注意書きを反芻する。チラリと若に視線を移す。
で、自分が忘れられる方を選ぶわけです。「俺がこいつを愛しているから大丈夫だ」と自分に言い聞かせる。
だけど、
「なんか、やばいとこらしい」
「え?」
「閉じ込められたかも」
これくらいは言ってもいい。じゃないと不自然。
「とりあえず食うもんはあるみたいだ」
「それ、大丈夫なの?」
「たぶん…」
若が制止する間もなく野菜の端を齧ってみせる。
まあ、そんなこんなで始まるんですよ。
少しずつ忘れられていく自分を感じながら日向さんは、若にわからないように薬を飲ませるのです。
この液体、匂いは殆どありません。試しに一滴だけ舐めたら味もそんなにしない。
「これなら」
スープに混ぜたり、コーヒーに混ぜたり、若にばれないように飲ませる。
「〇月〇日。若島津が俺の名前を忘れた」
日記風に進むのもいいかな。
淡々と現実を受け入れるんですよ。せ、切ないね。
ある時は、話しかけてきた若がちょっと言葉に詰まる。自分の名前が出てこないことに気づく日向さん。
別の日には、日向さんがブラックしか飲まないのに砂糖入りのコーヒーを出す。
テレビを見ていたら、二人で一緒に行った場所の映像。「行ってみたいな」と若。
抱こうとすると「いつから?」なんて聞いてくる。
少しずつ忘れられていくことを感じる日向さん。
若は若で、自分の仲に違和感を感じながらも何故そう思うのかがわからない。
「なんか、変なんだ。頭の中がスカスカするっていうか・・・」
なんて漏らしながら頭を抱える。
二人の思い出を言ってきかせたいんだけど、ただ、若が好きな紅茶、二人でよく一緒に買った紅茶を淹れる日向さん。
「気のせいだろ?」
コトリ、とテーブルに置かれるカップ。
ゆっくりそこに口をつける若。「その紅茶はな」なんて言いたいんだけど、言葉を飲み込む。
「美味いか?」
「美味しいよ」
「美味いならそれでいいじゃないか。そのうち出られるだろ?」
「だけど…」
「大丈夫だ。たぶん明日には出られる」
「何を根拠に」
「俺のカンは当たるんだよ。もう一杯飲むか?」
とまあ、こんな感じで少しずつ忘れられていくんですよ。
最後に忘れるのは、何故日向さんと一緒にいるかということ。
そして、最後の一本が空になる。
ギィと扉が開く。
「ああ、その時がきたんだな」と思う日向さん。
「帰ろう」
「え?」
振り返る若の目に映るのは知らない男。
「あの、…あなたは?」
「はじめまして。日向小次郎です」
おしまい。
ダラダラ書くなら形にしろや~とセルフツッコミ。
ファンタジーですけど、細かく情景などを書いて、淡々と時間を追っていけば、まぁ読めるかなぁ~くらいのネタにはなるんじゃないかと思ったり。