C翼二次創作/小次健love!  

新田なんですけど

拾ってきたしょうもない落書きにちょこっとだけ手を加えるシリーズ。
新田なんですけど、ガチコジケン書きなのでそこらへんはよろしくです
『はじまる』 by 新田

全日本の合宿で始めて日向さんと同室になった。
少し緊張していたのだろう。なんとなく腹の具合が悪かった。
部屋のトイレを使うのが嫌だった俺は、ミーティング終了後も直ぐには部屋に戻らなかった。
いや、この理由は嘘だ。
本当は少し緊張するっていうか、日向さんとはボール無しでコミュニケーションをとるのが苦手…つーか、はっきり言って嫌だ。人を小バカにした態度がムカつく。
で、俺は日向さんより30分程遅れて部屋に戻ったわけで……。

ドアを開けただけでは日向さんのベッドは視界に入らない。
入らないが声は聞こえた。

「黒か?まーた浅いの履てんだろぉ~?……見てえなぁ…。で、今すぐ脱がしたい………おい、怒んなよ。一人なんだろ?………なんだいるのか。構わねえって、そのまま移動しろよ」

????

「トイレなら平気だろ?声だけでイかせてやっからさ……おい…切るなって。寂しかったんだぜ、すっげー……」

な、なんだ?これ。日向さんの彼女?
気付かれないようにそーっと身を乗り出して、日向さんを視界に入れる。

「まずさ…左手でちっちぇオッバイ触ってみ。俺の事思いだしながらさ…」

ひ、貧乳?

「ほーら、尖ってきたぜ。…舐めてやろうか…」

げえっ!け、携帯舐めたっ!
ど、ど、どうしよう。
カキ始めるぞ。今にもここでカキ始めるぞ。
想像しただけで吐きそうだ。
見たくもなかったので、俺は部屋から出ようとズリズリ後ずさった。
ドアまであと50センチというところでバタバタと足音が聞こえてきた。
だ、誰か来る!
逃げなきゃ。ど、どこに?
えーい。ク、クローゼットでいーや。

「大丈夫だって誰もいねえから」

バゴーン!

「何やってんだよっ!」

そ、その声は!
わ、若島津さんっ!なんでーーっ?

扉を開けて上半身だけ出してみる。
細心の注意を払い俺は様子を伺った。

「若島津っ」
「もう、見境のないのは嫌だって言ってんだろ!」
「わわわ。ごめん、ごめん。…殴んなよっ」

「しまえよ、それ」
「え?」

「それ(視線↓)」
「これ?(↓)」

「このままで?(↑)」
「そ、そのままで…」

「つーか、お前は?」
「はっ!(↑)」

「ちょいまずいな」

ブルブルと携帯が震えて、口から心臓が飛びでそうになった。

「も、もしもし」←超小声
『新田か?』

ゲ。日向さん。

「は、はい…」
『あー森崎から伝言。急用らしい。すぐに来いってさ。……じゃあな。すぐ行けよ』

森崎が俺にどんな急用があんだよ…。
てか、あんたら今から何、する気?

どうしよう、どうしよう、どうしよう。

「自分で何とかしろよ!」

ドスドスと近づいてくる足音。
てか、若島津さん足音でけー。

「待てよ」

カチリとドアをロックする音。

「…んっ……」

な、何だぁ?今の?

「…や、やめ…っ……っあ…」

始まる。何かが始まる‼︎

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