好きな事が出来る世界に入り込んでしまいました。
3枚になったのでここにはテキストを。
小次健さんが入り込んだのは好きな事が出来る世界
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「せーので言おうぜ」と提案され、やはりこれしかないよなぁと思ったが道具がない。
ゴールはまぁいいとしてボールが無いからサッカーは無理。
じゃあ筋トレか? んー、それもなんだか……。
俺としては好きな人と同じ空間にいられるだけでいいのだけれど、何かしなきゃいけないのかなぁ。
二人きりだという確証もないし、できれば変な方向にはいかないようにはしたい。
「じゃあいくぞ。せーの」
とかなんとか言いながら、彼も俺も相手よりワンテンポ遅らそうと思っていたらしい。
妙な具合に間が空いて3回「せーの」を繰り返してしまった。
「無理だな。おまえが決めろ」
「日向さんが決めてよ」
「俺はおまえがしたいことでいい」
「俺もです。でも」
「わかってる。それくらいの自制心はある。つか、したいのか?」
「こんな所じゃ嫌です。誰かいるかもしれないじゃないですか」
「ざっと見たかんじ、俺らだけだけどな。つか、したいんじゃないか。正直で可愛いゾ」
「もう、言わないでくださいよ。可愛くなんか」
「でも可愛い」
「日向さんも可愛いですよ」
「まさか」
「本当ですよ。ご飯を食べている時とかボーっとしている時とか……そうそう。寝顔も可愛いんですよ。少し笑っているみたいで」
「おまえの寝顔もすげえ可愛いぞ」
「やめてくださいよ」
「ホントのことだし。可愛いだけじゃないぞ。綺麗だし、男前だ。見た目だけじゃないぞ。何に対しても真剣だよな。格好いいなぁ。かなわねぇなぁって思う」
「カッコいいのは日向さんですよ。勿論見た目もです」
「褒めても何もでねぇぞ」
「何もいりませんよ。日向さんと一緒にいるだけで十分」
「俺もだ。おまえの他には何もいらねぇ」
「サッカーは?」
「それはいる」
「フフ」
「なんだよ?」
「日向さん、可愛い」
「可愛くなんかねぇなぁって。おまえ、大丈夫か? 俺に惚れすぎじゃね?」
「だって……」
「……俺もだ」
「日向さん」
「若島津」
「手を……」
「手?」
「手を、繋いで貰ってもいいですか?」
「かわいいなぁ。でけえくせにほんっとおまえは可愛いなぁ」
「もう、言わないでくださいよ」
「でも可愛い。ほら、手ぇ出せ」
「はい。……日向さん」
「なんだ?」
「ドキドキします」
「俺も、かな」
「日向さん、可愛いっ」
「言うなって。照れるだろうが」
「照れてる日向さん、可愛いです。大好きです」
「俺もだ」
「ところで、何をすればいいんでしたっけ? この世界、何ができるんでしたっけ?」
「なんだったかなぁ」
「なんでしたかねぇ」