『見えない刀』
廊下で若島津とすれ違った。
俺は見えない刀で斬りつけた。
意味なんかあらへん。ちょこーっと構いたかっただけや。
「…………」
なんや、ノリ悪いやっちゃな。
「若島津、斬られなあかんよ」
「え?」
「見えない刀で斬られたら、見えない血ぃを流さなあかん。それが礼儀っちゅうもんや。ほな、いくで」
ジャキーン!
「…………」
「はよう」
ジャキーン!
「う、うあ?」
「ちゃう、ちゃう。手本みせたるわ。ぐあああああっ!」
若島津は「ハハ…」と力のない笑いしか返してくれへんかった。
せやけど、なんとなーくやりたそうや。
せや、斬る方がええかもしれへんな。こいつ、格闘家やし。
「おまんがやり」
俺は見えない刀をあいつの手ぇに握らせた。
思った通りや。目付きが変わった。
シャキーン。
「ぐっ、う、ぐああー」
こ、こいつ、なんちゅう身のこなしするんや。
若島津は刀についた俺の血を拭い、鞘に納めた。
「じゃあな、早田。なかなか面白かったよ」
「ま、待たんかぁっ」
卑怯やと思たが、俺は後ろから斬りつけた。
「ぐ……」
おー。ええなぁ。こいつ、めちゃめちゃ上手いやん。
若島津は指先をプルプル震わせた。
ギッと睨んだ目ぇがたまらんわ。
「み、見損なったぞ」
「斬ったもん勝ちや」
トドメを刺そうと刀を振り上げた時やった。
「おまえ、何やってんだよ」
「あ、日向さん♡」
くっそー、ええとこやったのに。
「日向、なんでそこにおるねん」
この男は若島津以外の人間の言葉を当たり前のように無視する。
無視された方の身になれっちゅうんねん。
どないしよ。とりあえずポリポリ頭かいとこか。
「早田と遊んでやってたのか?」
「ま、まぁ……。斬られるのが礼儀らしい」
やーな予感がする。
あかん。斬られたらあかん。
刀なんかどこにもないんや。や、やめとき。や、…やめ…っ
「早田ぁっ」
「ぐああーっ」
ニ、二刀流。しかもこいつドSや。
「斬るなら一思いにやったらええやん」
「こうか?」
ああー、小指が。
「こうか?」
ああー腕が。
結局、俺は斬られまくって、絶命した。
ああー、幸せや~。
武蔵と小次郎に斬られた気分。
廊下にうずくまり余韻に浸っていると、頭の上からめっちゃええ声がした。
お迎えまでついとんのか。豪華やな。
顔を上げると、三杉が俺を見下ろしていた。
「どうしたんだい?」
「あ、いや。あいつらは?」
「誰?」
ゴージャスすぎる。
こいつ、神様っぽいっちゅーか、そや、大天使みたいや。
「どこか痛むのかい?来たまえ、診てあげよう」
俺、着いてってどないすんねん。どこも痛ないのに。
「あんなぁ、指、斬られてしもた」
「指?」
「日向に見えない刀で斬られたんや」
「…………」
し、しもたー。
この男を怒らせたらあかん。何されるかわからへん。
「ふふふ」
笑わんといてー。
そないな綺麗な顔して笑われるとほんまに背筋がカチンコチンに凍ってまう。
「冗談や」言うて部屋戻ろ。
「じょ、冗談や。何でもあらへん。ほな」
「待ちたまえ」
!!!!!!
なんと、三杉は見えない刀で斬られた見えない傷の手当を始めた。
見えない包帯を巻く手つきがほんまに綺麗やった。
「はい、出来たよ」
「三杉」
「何だい?」
「三杉」
「何?」
「三杉ーっ!」
「あ、な、何を……や、やめたまえ」
「三杉、三杉、三杉ーっ」
この後どうなったかと言うと、俺は松山にぼこぼこにされた。
何で松山にはわかったんやろ???
+++++++++++++++++++
す、すみません。いろんな意味で。
何がしたくて書いたのか、それすら覚えていません。
松淳が書きたかったのかな?ウーン???
[0回]
『はじまる』 by 新田
全日本の合宿で始めて日向さんと同室になった。
少し緊張していたのだろう。なんとなく腹の具合が悪かった。
部屋のトイレを使うのが嫌だった俺は、ミーティング終了後も直ぐには部屋に戻らなかった。
いや、この理由は嘘だ。
本当は少し緊張するっていうか、日向さんとはボール無しでコミュニケーションをとるのが苦手…つーか、はっきり言って嫌だ。人を小バカにした態度がムカつく。
で、俺は日向さんより30分程遅れて部屋に戻ったわけで……。
ドアを開けただけでは日向さんのベッドは視界に入らない。
入らないが声は聞こえた。
「黒か?まーた浅いの履てんだろぉ~?……見てえなぁ…。で、今すぐ脱がしたい………おい、怒んなよ。一人なんだろ?………なんだいるのか。構わねえって、そのまま移動しろよ」
????
「トイレなら平気だろ?声だけでイかせてやっからさ……おい…切るなって。寂しかったんだぜ、すっげー……」
な、なんだ?これ。日向さんの彼女?
気付かれないようにそーっと身を乗り出して、日向さんを視界に入れる。
「まずさ…左手でちっちぇオッバイ触ってみ。俺の事思いだしながらさ…」
ひ、貧乳?
「ほーら、尖ってきたぜ。…舐めてやろうか…」
げえっ!け、携帯舐めたっ!
ど、ど、どうしよう。
カキ始めるぞ。今にもここでカキ始めるぞ。
想像しただけで吐きそうだ。
見たくもなかったので、俺は部屋から出ようとズリズリ後ずさった。
ドアまであと50センチというところでバタバタと足音が聞こえてきた。
だ、誰か来る!
逃げなきゃ。ど、どこに?
えーい。ク、クローゼットでいーや。
「大丈夫だって誰もいねえから」
バゴーン!
「何やってんだよっ!」
そ、その声は!
わ、若島津さんっ!なんでーーっ?
扉を開けて上半身だけ出してみる。
細心の注意を払い俺は様子を伺った。
「若島津っ」
「もう、見境のないのは嫌だって言ってんだろ!」
「わわわ。ごめん、ごめん。…殴んなよっ」
「しまえよ、それ」
「え?」
「それ(視線↓)」
「これ?(↓)」
「このままで?(↑)」
「そ、そのままで…」
「つーか、お前は?」
「はっ!(↑)」
「ちょいまずいな」
ブルブルと携帯が震えて、口から心臓が飛びでそうになった。
「も、もしもし」←超小声
『新田か?』
ゲ。日向さん。
「は、はい…」
『あー森崎から伝言。急用らしい。すぐに来いってさ。……じゃあな。すぐ行けよ』
森崎が俺にどんな急用があんだよ…。
てか、あんたら今から何、する気?
どうしよう、どうしよう、どうしよう。
「自分で何とかしろよ!」
ドスドスと近づいてくる足音。
てか、若島津さん足音でけー。
「待てよ」
カチリとドアをロックする音。
「…んっ……」
な、何だぁ?今の?
「…や、やめ…っ……っあ…」
始まる。何かが始まる‼︎
[0回]
これ、私には無理な気がする。
執事とかメイドとかは読むに限ります。
若を羊にして「まきばプレイ」をさせたことはあるけれど…。ひつじじゃないし。しつじだし
ま、いーや。ちょっと頑張ってみますね。
うーん。どっちを主人にするか悩みますねぇ。
私が書くとしたら若を主人に、かな。
うちの若にメイドは無理。←でかいから。
うちの日向さんもメイドは無理。←目つき悪いから。
どっちも主人はオーケー。
どっちも執事はオーケー。
と言うか、うちの日向さんは庭師か厩番(現代なら運転業務とか)なんかでいいんですけど…
出来れば地主と小作人でお願いしたいです。
話を主人と執事に戻そう。
なんでどっちもオーケーなのに主人が若かと言うと、気位の高い受けが粗野で強引な攻めに翻弄されていく様が好きだから〜。
あー、でもでも、出自のよろしくない日向さんが何かの事情で大きなお屋敷のご主人様になり、若はその逆で使用人という立場に収まっている、というのはいいな。
そうは言っても、私が書くとしたら主人若パターン。たぶんこっち。
言い方悪いけど、受けが立場的に下の男によってそれまで築いてきたものが崩れていく、というのはベタだけど萌えます。
「こんなことが許されると思っているのか?」
抵抗を見せるご主人様なのですが、なんだかんだでいたしてしまったとして(ここを端折るのか?)使用人さんは言うのです。
「身体は正直だよな」とか
「あんた素質あるよ。触ってもいないのにイッたじゃねえか」とか
いいねぇ〜。
使用人さんの台詞は真っ直ぐ愛の告白パターンでもいいんだけど、わざと口汚く言うのもいい。
そうすることで全部自分が引っ被ろうとするんですよ。
下衆な台詞は本当に下衆なヤツが言うと下衆だけど、下衆な台詞に見せかけて……←ゲスゲス煩いから以下省略wwwww
主人と使用人ならこんな感じかな。
でも、こういう事を考え始めるとキリがないのですが、
日向さんと若
愛に突っ走ること、または想いを断ち切ろうとする時に潔いのは若。
日向さんは切り捨てられないものが多くて葛藤し、どうしようもなくなって若にぶつける。
葛藤が多い分、いざ行動に移す時スマートにはいかなかったりもするんだけど、日向さんがどんな風に気持ちを表してもがっつり受け止められるのが若島津。
と思って書いてるんですけど、出来上がったもの見て、あれ?若、女々ちゃん?こんなこともしばしば…。
若の可愛さは女の子みたいな可愛さじゃなくて、
あり?なんかコイツ可愛くね?
日向さんと一緒の時ってちょっと感じが違う?
…これくらいでいいんですけど、そこらへんの匙加減というか、ホントこの人難しいなぁー。
…あ、主人と執事どこ行った?
別なミッションを探してきます
[0回]
例えば、日向さんが生まれ育った街を案内する番組があったとする。
明和FCが活動していたグランドや出身校などを歩き、商店街なんかをゆっくり歩く日向さん。
ウキャー♪想像しただけで鼻血が出そう(≧∇≦)
「この駄菓子屋でよくクジを引きました」・・・なんて言ってくじを引く。
「当たった。ついてますね、俺」・・・なんてヤラセくさいことも言う。
「この角を曲がると若島津の家があるんですよ」
ここで画面の下の方にテロップが出る。(インタビュアーの声はいりません。質問に答えている日向さんしかいらない)
『日向さんにとって若島津さんはどんな存在ですか?』
「戦友でライバルで……そんなところですかね」
『意外とあっさりしてますね?』
「そうですか?一言で言えないと言うか、一番近くにいたからかな」
『全日本のメンバーで付き合いが長いのは若島津さん?』
「時間的にはそうなりますけど、最初に会ったのは岬です。岬とは少ししか一緒にやれなかったけどすごいヤツだと思いました。憎たらしくてしょうがなかったです(笑)」
・・・などと当たり障りのないことを言う日向さん。実家に帰って母ちゃんの作ったご飯を食べたりするシーンやとーちゃんの位牌に手を合わせるシーンも。
『お父さんはどんな人でしたか?』
「おっかないけど優しかったです。かなり親バカというか、運動会とか張り切り過ぎて恥ずかしかった」
『辛いと思ったことは?』
「数え切れないくらいありますよ。でも乗り越えられないと思ったことは一度もありません。人には恵まれてたんですよ、すごく。最近そう思うようになったんですけどね」
『今年の目標は?』
「毎年同じです。たくさん得点すること、それしか考えていません」
『サッカー選手になっていなかったら?』
「サラリーマンかな」
『料理は得意ですか?』
「簡単なものは作れます」
『趣味は?』
「趣味って言うか、とにかく身体を動かすことが好きです」
『好きな色は?』
「なんだろう。服は黒とかダークな色が多いかなぁ」
『今、一番ハマってることは?』
「んー、サッカーバカなので思いつきません」
『じゃあ、オフの過ごし方は?』
「買い物したり家でのんびりしたり、ドライブしたり」
『ドライブは一人で?』
「一人の事が多いですけど、友達を誘うことも」
『ズバリ誰ですか?』
「若島津」
番組自体はありきたりなんですけど、これをベッドから二人で眺めてたらいいなぁと思っただけ~(*^o^*)
「模範回答だね」
なんてクスクス笑いながら若は見ているわけですよ。
「あ、ここ」
「懐かしいだろ?」
『なぜここが思い出の場所なんですか?』
「中学に入る前、全国制覇を誓った場所だから」
「嘘じゃん…全国制覇を誓ったのはここじゃなくて…」
などと中学入学前の話をしているかと思いきや、そこはやっぱり腐りまくってる私なので、
お初の想い出話になる、かもしれないwwww
画面に映るのは小さな児童公園。河原でもいいですね。ベタだけど。思い出の場所なんですよ。フフフ。
「お前、すげえ緊張してたよな」
「日向さんの緊張が移ったの」
「この後、ラブホに行ったんだよな」
「告って、キスして、いきなりラブホに連れてったの誰よ?」
「俺」
「怖かったか?すげえ痛かったよな」
「よく覚えていない。ただ・・・」
「・・・・・・」
「あんなに泣いたのは後にも先にもあの時だけで・・・」
(ああ、そうだ。俺もかも)
「恥ずかしいから思い出すのやめようぜ」
「あんたが思い出させたんじゃん・・・」
ククと喉の奥で笑う日向さん。
その後、日向さんの手は若の頬へ。濃厚なキスの後、もう一回。
「また?」
なんて言いながら、とことん快楽に弱い若島津。
逸らせた白い首や泳ぐようにシーツに皺を作る爪先がやらしすぎます。
日向さんもかなりヤバいです。
天井になって若の身体を弄る日向さんの肩甲骨とか脇腹のラインとか上腕二頭筋とか堅く締まった大臀筋を眺めたい。(変態) ← あ。昨日ツイートしたことをこの時既に言ってたんですね。忘れてた。しかも昔の方が具体的wwww 性癖は変わらないということで・・・。
「上手くなったろ?」
「たぶん」
「たぶんてなんだよ?」
「だって、あんたしか知らないし・・・」
もう、こういう言葉にぐっとくるわけですよ。比較の対象がないってことに。
設定によっては女性経験があっても全然オッケーだし、パラレルならもっと緩くなるんですけど、「男は初めて」がいいですねー。
と、こんなことをダラダラ書いたことがあって、いつか「明和を案内する若島津」も、と思って何年?
若は道着姿からスタートして、小さい頃の劇カワ写真も大サービスしてほしいものです。
車を弄ってるとことか、本屋さんプラプラとか・・・あ!小学校の教室で黒板眺めてたり。
卒業文集や卒アルなども大サービス♪
「サービスしすぎだろ」
「そんなことないって」
などと言った後、日向さんは自分しか知らない若を堪能してください。
[1回]
スキル不足で形に出来ないネタというか、
日向さん、バツイチになりました。何かが足りないとかそんなんじゃなくて、奥さんのことを本当に好きだったんですよ。
で、死別の線も考えたし、振られる線も考えました。
今日のところはとりあえず悲しいけど死別の線で。
若は日向に対して友情以上の想いを抱いているんだけど、日向が奥さんのことを本当に愛してたことを知ってるから気持ちに蓋をする。
でも、ただ我慢しているというんじゃなくて、側から見れば恋多き男で、いつか自分も結婚を…と思っているわけです。友情以上と言っても、日向さんに対する想いは恋と言うにはちょっと足りない。
で、このあたりから私の妄想力ではどうにもこうにも…なんだけど、
日向さんに言わせたい台詞だけはあるんですよね。
「もう一度だけ、恋をしてもいいか?」
場所はどこにしようかなぁ。それすら決まってないんですけど、
「相手はいるの?」と若。
「いる。目の前に」
学生だったら目を伏せるかもしれないけど、大人若なので、
「なんの冗談?」と言ったりしてもいい。
大人だから突っ走れないこともあるし、大人だからずるくなることもあるし、
「俺に結婚諦めろってこと?」
「結婚する気あるのか?」
もやもや〜っとした感じで、終わらせてもいいかなぁと思うんですよ。
とりあえずという感じで、旅に誘う日向さん。
不器用な大人達の恋が始まるのです。
最後の恋が。
もやもや〜もやもや〜
[1回]
自作香水817も嗅いだ方で意見がわかれたんですけど、1229は817より分かれました。
若は美人さんですが、♂だし、背も高いし、スポーツ選手だし、空手もやるし……などなど考えて、ウッディ調にしたんです。参考にしたのはフゼアウッディ調
もちろん花や他の精油も使いましたが、ウッディ強かったかも…などと熟成されまくった1229コロンを嗅ぎながら思ったり。
うちの若はでかいので(笑)、作り直しても女の子のようにはならないと思うんですけどね(なんたって私が作るんだし)、もうちょっと花を強くしてもいいかなぁ~と思ってます。
なかなか時間がとれないのでいつになるかわからないですけど、今日も精油をクンクンしている私なのでした。そうそう、むかーしサイトで若の香りアンケートをしたら石鹸の香りが一番多かったですよ。
ご参考までに(1229コロンに使った精油)
プチグレン、レモン、ベルガモット、ローズウッド、ラベンダー・アングスティフォリア、ローズマリー・シネオール、クラリセージ、シナモン・カッシア、ゼラニウム・エジプト、パチュリ、ベンゾイン、ヨーロッパ・アカマツ、シダー、ジャスミン、ローズ、ネロリ、スィートオレンジ
[0回]
若島津は日向のかーちゃんの末の弟。つまり小次郎の叔父さんです。
忘れた頃に生まれた美しい弟を小次郎母はすごく可愛いがってるんですけど、県外にいるとか小次郎は話には聞くけど会ったことはない。
初めて会ったのはとーちゃんのお葬式。言葉を交わしたわけじゃないけど、健さんは帰り際に小次郎の頭を撫でて、線香の匂いと健さんの手の感触だけがその後も残っている。
この時健兄さん(叔父さんにするのは若すぎる)は高校生。17くらい。小次郎母は35くらい。小次郎母は兄弟姉妹の一番上のお姉ちゃんです。
この人が…くらいにしか思わなかったし、それすら思ったのかはっきりしない小次郎。とーちゃんの葬式だから仕方がありません。
二回目に会ったのは小次郎が高校生の頃。健兄さんは25くらいにしておこう。←いい加減
またまた親戚のお葬式で最初の時と同じように頭を撫でられました。
忘れているわけじゃないけど考えないようにしていても、線香の匂いは悲しい思い出と繋がっていて、お葬式の途中で外に出る小次郎。
外に出ると細い月が雲の隙間から見え隠れしています。ぼんやり眺めて少し視線を下ろすと健兄さんがいました。
気配に気づいて振り返った健兄さん。ドキっとするくらい綺麗で、こんな時に…なんて呆れた溜息をつき、ザッと地面を蹴ったりする小次郎。
「長いよね」
いきなり話しかけられ何のことを言われているかわかりません。
「何が?」ときくと「葬式」と健兄さんは小さく笑いました。
「小次郎…だよね?…あ、呼び捨てはまずいか。ごめん」
「別に」
ぷいと横を見て、元の位置に顔を戻すと健兄さんはすぐ近くにいました。
「足音くらいたてろよ」
それには答えずにまたクスッと笑う健兄さん。
「大きくなったなぁ。俺のこと覚えてる?」
「かーちゃんの弟だろ。初めて会ったけどわかる」
「あたり。…だけどはずれ」
「なんだよ、それ」
「はじめてじゃないよ」
お父さんの…と言いかけて言葉を飲み込む健兄さん。悲しい思い出にはそっと蓋をする。
春の終わりの風がさわさわ吹いてます。
地面に着きそうなくらい伸びた柳もサラリ、サラリ。
ふわんと小次郎の頭に手を乗せる健兄さん。
なんの前触れもなく、意味すらなく、小次郎にキスしてしまいます。←隙間だらけの妄想
びっくりする小次郎。
「な、なんで」
「なんでかな?なんとなくかな」
実は健兄さん、過去に色々あったとかさ、ここらへんは考えてません。←広がる隙間
「サッカー、やってるんだよね」
「そうだけど?」
「いいプレイするよね。格好いい…て、イヤかな。こんな風に言われたら」
「別に」
説明の出来ない感情はそのままに。
なんなんだろうなぁ、健兄さん。この人の過去が気になる。←ちゃんと考えろ
「別に」と言った小次郎の顎を掴みもう一度。
さっきよりちょっと長い。
小次郎、ドンと健兄さんの胸を押す。
明らかに動揺している。怒ってるかもしれない…というか怒るよな。
「なんとなくだからさ、初めてじゃないだろ?」
「なんとなくでするな!」
ザーッと風が吹く。
「いってぇ…」
駆けていく背中を見ながら頬をさする健兄さんなのでした。
さあ、こっから先が大変です。
その前に隙間をどうするか。すみません。何も考えてません。
音や匂い、色しか浮かばない。。。
戯れのようなキスをされ、それがずーっと残ってしまう小次郎。
次に再会した時には小次郎もいい大人になっていて、
「責任とれよ」
などと言えばいいと思います。
お、お約束過ぎる。。。
[0回]
ヒュー・グラントいってみましょー。
『モーリス』
同性愛ものなのでご覧になった方は多いのでは?
一言で言うと「繊細で美しい映画」です。
ではでは、C翼で『モーリス』・・・・・じゃなくて、年齢を少し下げることに。
淳さまがベンチに腰掛けているか、木陰に佇み、クリケットをしている学友を眺めてるんですよ。
どう見てもイートン校
ここはイギリスなのかじゃぱんなのか???ま、いーや。
CAST
お金持ちのご子息さん達
若島津・・・問題なし。
淳さま、源さん・・・全く問題なし。
松山・・・・そこそこお金持ちの息子で問題なし。
タケシ・・・松山と同じ。
反町、島野・・・問題なし。
修哲トリオ・・・問題なし
翼・・・問題なし
岬くん・・・なにがなんでもメンバーに入れたい。
問題の小次郎ですが、
そうねー、小次郎の母はお屋敷で下働きをしている時に旦那様に・・・という事にしよう。
かーちゃんは、お暇をもらってこっそり小次郎を出産。その後、なんかの職人と再婚し、三人の子を産みました。
ある時、小次郎の家に遣いが。
小次郎の実父が小次郎をひきとりたいと言ってきました。
正妻との間に息子がいたのですが、一人は病弱で、もう一人は流行病にかかって死んでしまったとか。(困るとすぐ死なせる)
かーちゃんと育ての父は断りましたが、小次郎は「行く」と言いました。
病弱な弟の薬代がほしかったんです。
そんなこんなで小次郎も良家のご子息の仲間入り。(長いよ)
何がなんでもメンバーに入れたい岬くんはですね~、
翼くんの遊び相手だったという事に。
岬くん大好き♪の翼くんの希望により、翼父の弟の養子になって・・・・良家のご子息の仲間入り。(端折りすぎ)
さてさて、
ブルジョア連中と馴染まない日向さん。
みんな彼に近づきたがりません。
だけど、彼の存在で心乱される美しい少年がいました。それが若。(お約束すぎる)
ああ、何故俺の瞳は彼の姿を追い、俺の心はこんなにかき乱されるのか。
悶々悶々・・・・。
若は美しいですからねー、下級生の頃は危ない目にもあったりしたのです。
寸でのところで助けたのが反町。
でも、反町は直接助けたわけではありません。淳さまのところにひとっ走りしただけです。
主犯のクズ野郎が淳さまのお父様の部下の息子だったので、やんわり脅して若奪還。
松淳好きの私は、この事件の後の松山と淳さまの会話で楽しむ事に。
「生きた心地がしなかった。頼むからあんな無茶は・・・」
「キミは僕を誰だと思っているの?」
「そうは言うけど・・・。ああいうクズは何をしでかすか判らないじゃないか」
「全くキミは心配性で困る」
「迷惑、か?」
「・・・・・・」
「迷惑かな?」
「・・・・迷惑だなんて言ってない」(ぼそ)
さわさわと秋の風になびく淳様の髪。
少し癖のある柔らかい髪がとっても綺麗♪
松山、ドキドキ。触れたくて仕方がありません。
だけど、触れられないんです。彼らにはプラトニックが似合うという事で。
一方、プラトニックじゃ済まない人達。
「きっと俺は地獄に落ちる」
とかなんとか言いながら、彼への想いを止められない若。
うは♪悩む若はいーなー。
で、この後どうなるかと言うと、
ばれちゃうんですよ。でね、日向さんは若を守るために「無理強いをした」とかなんとか言ったくらいにして姿を消すんです。
・・・あ、あまりにお約束過ぎてくじけそうです。
頑張れ、俺。誰のために?お、俺のためだ。
で、結局どうなるかというと、
一度は別れてしまった二人なのですが、何年後かに再会するんですよ。(いーかげんにして、お約束)
純粋さゆえに一度は離した手をもう離すつもりはない。
ずるい大人になってしまったから・・。
誰を欺こうとも、正直に生きる事を選ぶ二人。
「もう迷わない」
日向さんの指先が若の耳を柔らかく撫でていきます。
右手の中指、第二関節から爪の付け根あたりを想像しただけで鼻血が出そうです。←ド変態
「あ」
「あ」ってなんだよ。その「あ」はなんなんだ。
息とも声ともつかない若の「あ」
た、たまりませんね♪
[0回]
『夏の思い出』
今年の夏、俺達はサッカーのスケジュールを無視し、田舎暮らしを満喫した。
牧場に行ったり、川遊びをしたり、西瓜割りもした。
自然に触れると心も身体も開放される。
牧場に行った夜は、あいつの乳を搾った。
とーぜん何も出てこなかった。
仕方がないので四つん這いにさせて、あっちを搾りまくってやった。
もちろん成分無調整。モーモー、味も濃厚だぜぃっ。
「何でいきなりこんな恰好を」
「まきばプレイだ。牛語で話せ」
「やだよ、もうっ」
「できるじゃねーか、牛ちゃんよぉ」
「ちがっ」
「いいぞ、その調子~~~」
「モーやだっ、あんた。変態っ」
「よしよし、牛ちゃん。じょーず、じょーず」
牛ちゃんでこんななら、羊ちゃんだったらもっと可愛いいかもしれない。
「子羊ちゃんのお口じゃ俺様はイかせらんねぇだろうなぁ~」
「そんな事…」
「おらおら頑張れよ。じゃないと毛を刈るぞ」
「や、やメェ~~~」
牧場の隅にこっそり張った狭いテントの中で、俺達はまきばプレイに勤しんだ。
途中何度か死にかけた。
テントの中の温度が尋常じゃなかったからだ。
夏の高原を侮ってはいけない。
俺が牧場から学んだ事だ。
17日は河童が住んでいそうな川へ行った。
ちょうどその日は俺の誕生日。
宿に戻って二人でバースデーケーキを食べた後、皿をあいつの頭に乗せた。
「何すんだよっ!」
「河童プレイだ。動くとお皿が割れるぜぇ」
まずはあいつの手を縛った。
「痛いっ」
「水かきのない手は役に立たねぇよな。河童ちゃんよぉ」
あいつを立たせて前や後ろをまさぐった。
「やめ…」
「動くなって。河童語で話せ」
「そ、そんなの知らない」
「じゃあ、やめねえよ。ほらほら皿が割れると死んじゃうぞ~」
「や…そこはダメッ…」
「河童語は?」
「パ」
「パ」かよ…。まぁいいや。
「じゃあこっち」
「そこも…、あ…」
「ダメッパか?」
「そこは…」
「どうなんだ?」
「いいッ…パよ…」
「皿が落ちそうだぞぉ~」
「や、…む、無理ッパ。だめッパ。皿割れるッパ」
「そうっパか…ってーーーーっ!何すんだよっ!」
「できっかよ!河童島津見たい奴がどこにいんだよっ。少しは考えろっ!」
あちこちで尻尾や耳をつけられている俺達ではあるが、若島津の美貌をもってしても皿は許されないことを、俺は川から学んだ。
西瓜割りをした夜は、俺の肉棒であいつの尻を割ろうとした。
だけど、やっぱり尻なので最初から二つに割れていた。
しかも、気分を出す為に目隠しをして三回回ってしまったせいで、不覚にも足がふらついてしまった。
西瓜割りをした夜に俺はベッドの縁で危なく頭蓋骨を割るとこだった。
攻めに目隠しはダメだ。誰も萌えない。俺が西瓜から学んだ事だ。
田舎暮らしで学んだことは少なくなかった。
来年の夏は、鍾乳洞に行って、あいつの洞窟を埋めつくしてやろうかと考えている俺様なのだ。
[0回]
昔の日本のイメージでよろしくです。湿度高め。
年は若島津の方が上にしようかな。一つか二つってところでしょうか。
事情があって身体を売ってるというか、美しさのあまりどこ行っても狙われちゃうっていうか、そんな感じ。行為には慣れてるけど不感症。
身体は許しても口付けは許さない。そんな売春島津。
そもそもなんで売春してるかと言うと、どうしようかなぁ。あまりの美しさに悪い大人達に歪められちゃって、家を飛び出したものの、生きていく術を持ってなくて、結局身体を売ってしまうんですよ。(ごめんね)
だけど、元は気高い人なのです。
「どこまで俺は堕ちていくのか」
でね、半ば死ぬことも考えながら町をでるんです。
流れ流れて辿り着いたのは小さな村。
だけどやっぱり何処へ行っても変わりません。ああ、美しすぎる。ただそれだけなのに。
お金しか信じられるものがなくなってしまいます。パラレルの幸薄いオーラの美しい若島津♪好きです。
さてさて、
こんな売春島津はお金もバシバシとりますよー。
日向と出会ったのは…ここらへんは考えてない←オイ
見るからに貧しそうな日向さん。「あんたに払えるの?」と売春島津。
だけど、日向は買うつもりも金もない。
何処にいたって日向は貧乏人です。父親無くしてじっちゃんと二人暮らしなんかでいいわ。マタギとか漆かき職人のイメージで。(笑)
働く男の手をもつ無骨な青年。愛想は悪いけど根は優しい。よく見りゃかなりの色男。よく見なくても超絶男前。
そうねえ、やはり事件はあった方がいいわね。
誰か殺しちゃうとか。で、二人で逃亡すんの。
だけど、ただ逃げててもおまんまは食べられないわけで、日向のいない間に若島津は客とったりしてね。
お金を渡したら日向が怒り狂うのよ。
「金は金じゃないか!」
「こんなもの」
ジャリンジャリン。
お金は谷底へ。(なんちゅーとこに住んでるんだ?この人達)
お初はどうしようかなぁ~。
「俺は身体売るしか能が無いんだよ」
みたいな感じで、飯を食わして貰う代わりに日向に抱かれようとするとかさ。そんな感じもよかったりする。
で、日向はどうするかってえと、これが頑ななんだなぁ~。
好きなんだけど触れられない。
若島津も素直に「好きだから抱かれたい」と言えないの。
寝ている日向の頬にそっと手を触れたりして、寝返りうったら慌てて背を向け布団を被ったりして。た、たまらん。←悶々スキー
で、ここでまたまた事件。大雨とかさ(いい加減)、
若島津が日向を庇って大怪我したりして「これじゃ客とれない」みたいな感じで(超お約束)、でお初~。
「俺は汚れてるから」なんて言う若島津なのですが、「お前のどこが汚れてるんだよ」と言う日向。
日向の顔がまともに見られない若島津。
「俺を見ろよ。俺の目を見ろよ」
ギャーッ!萌え死にしそう。(やってろ)
「日向ぁ、日向ぁ、ひゅうがぁぁ・・・・」
ありきたりなシチュだけにかなり煮詰めないとどうにもこうにも…
こんな私はマタギコジケンを書いてみたいと思ったこともありました。
山の神様が若に怒り狂うの。若は♂なのに(笑)
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