ピロートーク
けどな、
「なぁ」
「なんですか?」
「ムカついて殴りたくなることとかねーの?」
「誰を?」
「俺」
あいつは「ああ」と言ってしっとりと濡れて額に張りついた髪を掻き上げた。
「うーん。あるような、ないような……。なんでそんなことを聞くんです?」
「なんとなく。……いつも好きにさせて貰ってるし、俺、堪え性がねぇからさ、優しくしてやれない時もあるだろ? 自覚ある」
「確かに……。でも」
「でも?」
たまんねぇよなぁ。「まだ終わりたくない」なんて言われたらさ。
俺より強いくせに、俺にしがみついて鳴くんだぜ。
「好き」の代わりに何度も俺の名前を呼ぶんだぜ。
甘く掠れた声で何度も、何度も。「日向さん」てさ。
超ーーー久しぶりに文字を書きました。
書いてないとホントに書けなくなるんですね。
なんじゃこりゃ小次健