拍手ありがとうございました 拍手お返事 2020年07月18日 動きのないWeb連載やるってМっ気がないと出来ないですよねーとセルフ突っ込みwww☆拍手ありがとうございました。↓ メッセージのお返事です。 more... [1回]
50.『体温』(名刺SSテキスト版) 名刺SSテキスト版 2020年07月15日 いつも通りに目覚ましがなって、瞼をこじ開けると一人だった。 覚醒しきらない頭で一分ほど考えて、のそのそ起き上がってリビングへ行く。 いた。 猫みたいに丸くなって、あいつはソファにころんと横になっていた。 『ほーら、畳むとこんなにコンパクト』 何かのコピーのような言葉が浮かんだ。 「風邪ひくぞ」 「……んあ?」 すっとぼけた声をだしやがって。だけど、スンと鼻を啜ったりするものだから、「ほら」とグイと引き寄せた。 「あったかい」 「何やってんだよ」 「夜中に目が覚めて、それから眠れなくて、雑誌捲ったり、お茶飲んだり、……そんなとこ」 暫くの間、俺の体温を吸い取ってから、満足したようにするりと離れていった。 「上着借りた。……ごめん。シワになった」 「いつの間に寝たんだろうなぁ」とボリボリ暢気に頭なんかかきやがって。 シワのよったコートに少しばかり嫉妬した。 「やっぱり、生身の方がいいや」 「あったりめーだ」「なぁ、あいつ、なんて言ってだ?」コートに話しかける俺は、かなりいかれている。(2019.5.2 twitter投稿)リメイク [3回]
49.『結婚したい』(名刺SSテキスト版) 名刺SSテキスト版 2020年07月15日 寮では仕方なくやってただけで、若島津は家事全般ダメダメだ。やる気はあるけど得意じゃない、というのとも違う。やってくれる人がいれば、やる気ゼロになるヤツなのだ。で、今日は洗濯カゴを持ってうちに来たわけで……。俺は今からこいつの洗濯ものをだな、「おまえ、こんなパンツ履いてんのか?」「ファンからもらった。……てかさぁ、いちいち俺のパンツチェックしないでくれる?」「だったら自分で洗えよな!」「他人様の洗濯機を壊したら悪いじゃん」「どうやって壊すんだよ。洗濯もん放りこんでスィッチ押しゃあ勝手に洗ってくれるんだよ」「日向さん、腹減ったぁ。なんか作ってよー」「いきなり話の向きを変えるな」「俺、日向さんのチャーハンが食べたくて来たのに……」洗濯じゃねーのかよ。「日向さんのチャーハン食べた後の試合ってめちゃめちゃ調子いいのに……」まぁ、悪い気はしねぇな。「それから、日向さんに洗ってもらったパンツ履くと必ず勝つしさぁ~」これもだな。「俺、日向さんと結婚したいなぁ~」えっ!!!「日向さん、なんで赤くなってんの???」 (2019.5.1 twitter投稿)リメイク [4回]
48.『ありがとう』(名刺SSテキスト版) 名刺SSテキスト版 2020年07月15日 恥ずかしがりやの恋人に言う。「何故後ろにいるんです?」彼は「別に意味はない」と言ったけれど、回した腕にぎゅっと力を込めた。こんな夜には、彼に出会えて本当によかったと思う。温かな場所がある事に「ありがとう」と言いたくなる。「日向さん、あったかい」「そうか? お前の方があったかいぞ」触れる事で気づく事もある。寒かったんだ、とか、どうりで落ちつかないはずだ、とか……。そんな日は、何故だかこっそり触れたくて、「だから?」「何が?」「だから後ろにいるの?」彼は「何でも理由をつけたがるヤツだな」の後に「言いやすいだろ?」とぼそりと言った。「なにを?」「訊くくなよ…」「訊きたい。言いやすいって何を?」くるりと正面に回った彼は、いつもと同じ日向さんだった。「二回も言ってやんねえよ」同じ言葉だったらいいな。『神様、ありがとう。彼に合わせてくれて』(2019.5.1 twitter投稿)リメイク [0回]
47.『今までも、これからも、』(名刺SSテキスト版) 名刺SSテキスト版 2020年07月15日 いつも通りに飯を食い、いつも通りに風呂に入り、いつもそうするように寝る支度をした。「明日から『令和』だな」先にベッドに入ってスマホを弄っていたあいつに言うと、「そうなんだよねぇ」と、いかにも実感が沸かないというようにベッドサイドテーブルにスマホを置いた。「いつもと同じでいいよ」「改まって言われるとなぁ」「いつもと同じことをするのにきっかけが必要?」悪戯っぽく笑いながら、ポン、ポーンと枕を叩く。「きっかけ、なんてなぁ」言いながらベッドに身体を半分乗せたあたりであいつが言った。「今までも、これからも、あんただけだから」貴方は小次健で『唯一の』をお題にして140文字SSを書いてください。https://shindanmaker.com/375517(2019.4.30 Twitter投稿) [1回]
46.『やりたいこと』(名刺SSテキスト版) 名刺SSテキスト版 2020年07月15日 「やりたいこととやれることのギャップがありすぎる」「やりたいことって?」「セックス」「…………」「なんだよ?」「あっきれた」「しょーがねーだろ。やりたいもんはやりたいんだから」「ま、いーや。じゃあ、やれることは?」「んー、キス、とか?」「…………」「なんだよ! いちいち黙るなよ。おっかねーから」「やらなきゃいけないことはわかるよね」「さーて、なんだったかなぁ」「宿題! やらなきゃいけないことは、ためにためた宿題の山をどーにかすること」「無理だし」「無理じゃないっ」「シャーペンの芯なくなった」 若島津は「ったく」と言って俺の手からシャーペンを取り上げた。口調は怖かったが、手つきはそうでもなかった。「俺はuni派だ」「俺もだから大丈夫!」「なぁ……」「わかったってば」「マジ?」「宿題、終わったらね」と言いながら、あいつは椅子の角度を変えた。俺も少し椅子の角度を変えた。紙を捲る音、鉛筆を走らせる音、座り直しているのか、時々椅子も音を鳴らす。「日向さん、あと30分くらいで終わるから」「じゃあ、俺も30分を目標にする」ったく、忙しくてかなわねぇなぁ。だけど、こんな風に互いに背を向けて同じことをやるのも悪くない。「今日は後ろからな」「うるさいっ。集中しろよ」(2019.4.29 twitter投稿)リメイク [0回]