こんばんは。
サーバーメンテのため更新が遅くなってしまいました。
前回、連載をした時は障害があったし、忍者さん頼みますよ!という感じです。
でも、連載スタート前でよかったです。
名刺SSテキスト版は№50までいきたいので今日は五枚更新しました。
twitterにもSSありますのでよろしくお願いします。
フォロワーさんから単語3つ頂戴して文章を書くというタグだったのですが、語彙力をみせつけなければならなかったらしいです。(すっとぼけ)
語彙力の無さを誤魔化そうとしたわけではないのですが、浮かんだシチュがめいわっこじろうだったので小学生の語彙力で書かせて頂きました。
ああいうのも楽しいので、サイトの方でもやってみたいですね。
いつも書けるわけじゃないのが辛いところですけど。
明日も五枚更新したいと思っています。
今日ツイに上げたSSも近々SSblogにUPする予定。少し手を加えるかもしれないので、その時は少しお時間を頂戴することになると思います。
☆拍手ありがとうございました。
↓ メッセージのお返事です。(サイレント拍手のお礼もあります)
[1回]
風呂上がり、ベランダで月を見ていた。
サッシを開ける音がして、振り返るとあいつは足で「よっ」と閉めた。
右手にワイン、左手にはグラスが二個。
「へへ」と笑った顔が真ん丸お月さんに照らされて、ついつい「綺麗だな」なんて言っちまった。
「月、真ん丸だね」
「だな」
「綺麗」
「……そうだな」
綺麗なのは月じゃなくておまえだ。
そう言おうと思ったが、注がれたワインと一緒に飲みこんだ。
なんとなく、言葉にするのが勿体ない気がしたからだ。
好きだとか、愛してるだとか、段々とそんな言葉は使わなくなった。
ただ、目が合えばキスをして、続きがしたくなったらシャツの中に手を突っ込んで、どちらかがクイと腕を引けばそれでいい。
「日本酒の方がよかった?」
「どっちでも」
「美味い?」
「美味い。高ぇだろ」
「まあ、それなりに」
「日向さん……」
あいつが俺を呼び、俺は返事の代わりにキスをする。
片手をシャツに手を突っ込むと、もう片方にあるグラスが傾いた。
「あ、零れ……」
「ごめんな」
「また言った」
「何が、だ?」
あいつは「ふぅ」と一つ息を吐き、俺の腕を引いた。
「日向さんのさ、その『ごめんな』がやばいんだ」
(2019.4.29 twitter投稿)リメイク
[2回]
「若島津、もうすぐ『令和』だな」
「そうだね」
「いろんなことがあったよな」
「苦しい時期もあったけど、俺は日向さんのそばに……」
「おまえ、臼になれ」
「臼ぅ?」
な、なぜ臼に。
ももも、もしや、もももも……痛ぅ。
あ、噛んじゃった。
てか、人の話を最後まで聞けよ!
「俺は杵になる。なって臼なおまえを突きまくる」
突くのは臼じゃなくて餅なんだけど。
「早くなれよ。臼ちゃんよぉ。新元号を餅で祝おうぜ」
やだな。この人なんとかならないかな。
「返事は?」
「は、はい」
「ちっげーよ! そこは臼語だろうが! 体育会系の風上にもおけないヤツめ」
体育会系って……。
「返事は?」
「う、ウス?」
「行くぜ、臼!」
「ウス」
「突くぜ、臼」
「ウスッ!」
「リズムをあわせてぺったんこ」
「ウ…ウ…ッ…ッ、ウス、ウス、ウスーーーッ!」
も、駄目。
杵さん、すごすぎ……。
「休むな、臼」
「ウス」
「寝るな、臼」
「ウス」
「早くしねぇと『平成』が終わっちまう」
「ウスッ!」
(2019.4.28 twitter投稿)
平成が終わるということで…
[2回]
同居を始めてあいつが文句を言うようになった。
たいした事じゃないんだけど、風呂が温かったとか、ゴミはちゃんと分別しろとか、日常の中にある小言に寮にいた頃を思い出した。
洗濯物の干し方とか、掃除機のかけ方とか、料理一つ満足に出来ないくせして文句だけは一人前で、しかも、几帳面なくせしてどこかスッコーンと抜けてるんだよな。
料理も洗濯も65点でこなす俺にしてみれば、0点100点みたいなこいつの方が手がかかると思うのだが……。
まあ、離れている間は文句一つつけなかったしな。
こんな風に難癖つけられるというのも悪くない。
「これは燃えるゴミか?」
よれたゴムを見せると、あいつは耳まで赤くして、「無造作に捨てるなよ」とゴミ箱を奪取した。
だからと言って、ゴムはともかくティッシュまで新聞紙に包まなくてもいいんじゃねえか?
てか、なんでそんなにしげしげとゴムを眺めてんだ?
「あの、さ」
「なんだ?」
「ゴミが出るから使わなくてもいいんだけどさ」
「は?」
まさか、こういう誘われ方をするとは思わなかったな。
「昨夜あんだけやったのに足りなかったか?」
「あ、明日の分だよっ!」
はい~?
明日の分てなんですかぁ?
寝だめ、食いだめ、やりだめは出来ねぇんだよ。
「俺ってそんなにいいか?」
「う、自惚れるな」
自惚れるだろ、普通。
あんなに爪たてられたらさ。
(2019.4.27 twitter投稿)
[3回]
過ぎて行く季節と共に終わらせた。
高校二年の夏の終わり。
湿布の匂いがする部屋で、俺が伸ばしかけた手を引っ込めた距離とあいつが逃げようとした距離が同じだったから。
入り込んだ言葉の無い時間に、その後あいつがついた溜息に「終わりにしないか?」と俺は言った。
「いくら考えても同じなんだ。もう誤魔化せねぇ」
振り返ったあいつの瞳がゆらり、と揺れた。
「おまえもだろ?」
「日向さん、何を……」
おまえが踏み出せないなら、俺が距離を縮めるしかねぇよな。
「責任は俺がとる」
開け放した窓、夏の終わりの風が吹く静かな夜だった。
「日向さん、馬鹿だなぁ」
あいつがくれたキスと引き換えに俺は悩むのをやめた。
「もう、終わりにしよう」 #この台詞から妄想するなら http://shindanmaker.com/681121
(2019.4.26 twitter投稿)
[2回]
あいつは俺に下を向かせない。
だから俺は上しか見ない。
(2019.4.25 twitter投稿)
[2回]
こんばんは。
名刺SSテキスト版は連載が始まるまで№50までいきたいです。
連載中はテキスト版の更新はお休みさせてください。(ごちゃごちゃになってしまいますし)
でも! もしもコメントを下さる方がいらっしゃいましたら途中に拍手レス記事は挟みますので♪
連載中のカテゴリを用意しますのでそちらからご覧頂くことになります。
反応を見ながら何日か分をまとめてSSblogにもUPするかもしれません。
twitterでフォロワーさんから単語3つを頂戴して文章を書く、というタグをみつけたので、そちらも時間をみて書こうと思っています。
☆拍手ありがとうございました。励みになります。
↓ メッセージのお返事です。
[0回]
通帳を差し出す手が少し震えていた。
だから、思い切り偉そうにした。
返済する時も偉そうにした。
だって、あいつも俺も男だから。
「ありがとう」とか、「ごめん」とか、言うのも言われるのも得意じゃない。
俺が「ごめん」と言うのはあいつの寝顔にだけで、「ありがとう」も上手く言えなくて、いくら言っても足りないから、余計口に出せなくなる。
ちっちぇ事でならいくらでも言えんのにな。
「ごめん。石鹸無くなった。持ってきてくれ」
「はい」
「ありがとな」
ほら、な。
(2019.4.25 twitter投稿)リメイク
[1回]
風の強い一日だった。
ドアを開ける度に吹き込む風に廊下はザラザラ白くなっていた。
「すごいね」
スリッパの裏で確かめているのが可笑しくて、俺もやってみた。
左足を軸にしてコンパスの動きをする。
半円まではきつかったが、割と綺麗な曲線を描いた。
クククと肩を震わせて、「何やってんだよ」と笑うこいつに触れてみたくて、一回転してよろけてみようか、なんて馬鹿げた事が頭に浮かんだ。
「どうせなら一回転してみてよ」
「え?」
「じょーだんだって。あー、喉がイガイガする。うがいしよ」
先を行く背中も、笑い声も、いつもと変わらなかった。
だよな。ありえねえって。
最近俺はきっかけばかりを探している。
(2019.4.24 twitter投稿)リメイク
[3回]
(欠番)
誤りがあったため、修正し再投稿しました(№92)
重複してしまったので№を振り直すことも考えましたが、数が多いため欠番とさせて頂きます。
[0回]