[5回]
[4回]
「起きろォ」
言い方もガバッと布団を剥ぐる動作も乱暴なのに、俺を見下ろす瞳は優しかった。
「……ン…いま何時?」
「八時」
「うそ!」
一分で顔を洗って、一分で着替えをして、朝食は? パンとかあったかな?
休み時間に購買に行くしかないか。
ああああー、やらかした。
若島津健一生の不覚。
無遅刻無欠席だったのにぃぃー。
ぐっちゃぐちゃにもつれた髪を撫でていると、ドンと肩を押された。
あ、天井が見える。
と思ったらバフと布団が腹に乗った。
「嘘だ」
「へ?」
「ぜんぜん間に合う。間に合うどころかあと十分寝られる」
むぅ。なんだよ、それ。
ギロリと睨みつけたはずなのに彼はププと笑った。
「可愛いなぁ」
む! 可愛いとか言うな。俺は男だゾ。
「ゴメンなぁ」
むむ。これっぽっちも反省の色が見えないんですけどっ。
「ちゃあんと起こしてやっからもっかい寝ろ」
眠気なんかすっとんだわ!
「日向さん、いつまで俺の腹に乗っかっているんですか。どいてください。起きますから」
「はいはいっと」
もうなんなんだよ。迷惑な人だなぁ……。
と思っていたら、今度は語尾を引っ張らずに「ゴメンな」と言って俺の顔を覗き込んだ。
無駄にイケボで腹が立ったけど、無駄にイケメン過ぎてすごく腹が立ったけど、この人にとことん弱いっていうかさー、なんだかんだで許しちゃうっていうかさー、
「起きる時間をちょい早くしたら、おまえと話す時間も長くなるかなぁと思ってさ」
なぁんて言われちゃうとね。
「日向さん、それじゃあ寝る時間が減るんですけど……」
「んー、それもそうだな。でも、十分くらい……」
のぼりたての太陽が広く細く、横や斜めに差し込んで、
壁も床も舞い上がった埃もキラッキラだった。
とりわけ眩しい瞳に自分を映し、
「いいですよ」と手を伸ばした。
なんじゃこりゃ。
通勤中クオリティ……
おはようございます。快晴です♪
[5回]
今日は真ん中バースデイ。
[3回]
『王子と平民』完売しました!
お手にとってくださいました方、ありがとうございました。
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[2回]
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[1回]
[2回]
さ、寒い。寒くて眠れない。
毛布を足せばよかったな。
でも、冬物はぜんぶ押し入れの奥に押し込んであるし、薄かろうが軽かろうが布団から出るよりここの方がましなわけで……。
ダンゴムシみたいに背を丸め、すりすりすりすり足を擦り合わせていると、
「うるせぇぞ」
隣のベッドから声をかけられた。
慌てて左足の甲にくっついていた右足を剥がしピンと伸ばした。
左足も同じようにした。
布団の中で「きをつけ」をし、そのあと日向さんに向けていた背中をシーツをつけた。
「ごめんなさい」
首だけ捻って謝った。
続く「うるさくして」は「うりゃあっ」と重なった。
え、と声を発する間もなかった。
バフッ。
ドンッ。
ガサッ。
「うっ」
掛け布団ごと移動してきた日向さんに乗しかかられ「うう」と呻くと、
また、
ガサッ。
バフッ。
ドン、はなかった。
「起こせよな」
「え?」
「明日。起こせ。ったく、変な時間に起こしやがって」
「ごめんなさい」
ふたつめの「ごめんなさい」は聞こえていたんだろうか。
「んー」と唸った三秒後には日向さんは眠りに落ちていた。
寒くて眠れなかったはずなのに、
あ、あつい。暑くて熱くて眠れない。
なんじゃこりゃ…
[4回]
昨日は月が綺麗でしたね。
ボケボケ写真ですがハンターズムーン
[2回]
通勤中クオリティ。
少し手を加えようと思っています。
とりあえずTwitterに置いたまんまのものをぺたり
[1回]