「島野ぉ、なんか甘いお菓子ない?」
「ポテチしかないな。小池は?」
「明太子味のうまい棒なら……」
「明太子味かよ。甘いのがいいの」
「反町はわがままだな。若島津に訊いてみるか。スィーツ男子だし」
「そだねー」「そだねー」
「悪いな。酢昆布しかな」
「どこがスィーツ男子だよっ」「どこがスィーツ男子だよっ」「どこがだよっ」
「日向さんに訊いてみようか?」
「そだねー」「そだねー」「そだねー」
「甘いもんか? 北詰監督の引き出しにいつも饅頭が入ってるぞ」
「なんでそんなこと知ってるんだよ」
「そこだよな」
「そうそう」
「あんた、まさかいつも……」
「ちっげーよ。まぁいい。俺にまかせろ!」
「日向、なんか用か?」
「饅頭を分けて下さいっ。弟達に食わせてやりたいんです……くっ」
「に、にいちゃん」「にいちゃん」「にーちゃ……」「にぃ……」 ←嗚咽
とーほーmen'sフェス参加
(2019.6.9 twitter投稿)
[1回]
こんばんは。今日は更新できなくてすみません。明日もどうなるか……。
夜に更新出来たら。……て、画像はアルバムにあるんですけどね(汗)
あ、twitterにハネムーン小次健あります。よろしかったらチラリと覗いてみてくださいね。
あ、そうそう。明日、サトタクさんの舞台を観に行きまーす。
☆拍手ありがとうございました。
↓ メッセージのお返事です。
[1回]
「タケシ、ゆっくり食え」
「はい」
「なんだ。反町は目玉焼きに塩か? ほらよ」
「ありがと」
「若島津、手が痛いならフォーク使え」
「わかった。そうする」
「あーいい。俺が持って来てやる。……あ、小池、米粒ついてるぞ」
「え? どこ?」
「ほっぺ。……あ、島野、パセリも食えよ」
「パセリ苦手」
「好き嫌いすんな。……あー、小池、米粒はそこじゃねぇ……若島津のフォークが先だ。ちょっと待ってろ」
「にーちゃん」「にーちゃん」「にーちゃん」「にーちゃん」「にーちゃん」 ←大合唱
とーほーmen'sフェス 参加作品
(2019.6.9 twitter投稿)
[3回]
声にならない声をあげ、彼がその時を迎える。
前髪が胸を擽る。
隠すように息を整える。
その後、必ず見せてくれるのだ。
照れたような笑顔を。
俺の好きな声と共に。
「水、飲むか?」
お題:漢字テーマ「絶頂」
(2019.6.9 twitter投稿)
[2回]
昨夜の残りの雨の匂いを嗅ぎながら、校舎裏でキスをした。
朝っぱらから何やってんだろ……。
そう思いながら、彼の唇を離せなかった。
ふいに入り込んだ足音に彼が動きを止めるまで。
「続きは後で」
彼が駆けて行く。
小さくなる背中に俺は言う。
「バカ。後っていつだよ」
昼休み、またここに来てみようか。
(2019.6.7 twitter投稿)リメイク
[2回]
「日向さん、今日は燃えるゴミの日~」
だるだるな声に起こされた。
「また俺かよ」
「俺だっけ~?」
ったく、しゃあねえなぁ。
ゴミ袋をズリズリ引きずって家中のゴミ集め。
キッチン、リビング、洗面所……。
で、ぐるりと一周して最後に寝室。
どんだけやったんだか……。
「サヨーナラ~」
「何が?」
「いや、別に……」
何にもしようとしないくせに文句だけはいっちょ前。
「プラゴミ混ぜないでよ~」
ったく。寝汚ねえヤツだな。
「おめえもゴミに出しちまうぞ」
「袋に入りませーん」
確かに入らん。
俺も入らんが。
でけえヤツだよなぁ。
でけえけど、俺の腕にすっぽり収まるんだよな。
(2019.6.5 twitter投稿)リメイク
[3回]
あいつの手首から肘の裏に向かうライン、三分の二あたり。
薄っすらついたキスマーク。
捲った長袖のシャツ、
一応隠れてはいるが、机に肘をつくとチラッと顔を出すくらいの位置にそれはある。
誰にも見せたくないが、誰かに言いたくなる。
ぜってぇ言わねぇけどな。
―――見ろよ。あれ、俺がつけたんだぜ。
(2019.6.4twitter投稿)リメイク
[2回]
彼がテラスで缶ビールを片手に満月を見上げていた。
横顔がぞっとするほど綺麗だった。
それと、ほんの少し寂しそうだった。
「あんた、狼みたい」
「なんだよ?それ」
「なんで虎なの?」
「知るかよ。いつの間にかそうなってたんだよ」
「寂しそう。絶滅したニホンオオカミの最後の一匹って感じ」
「お前なぁ、それじゃ可哀相すぎるだろう。俺にだって仲間はいるんだぜ」
「だよね」
言いながら、彼は俺の肩を抱いた。
「ずっと見てるね、月」
「ウサギが見えるかなぁと思ってさ」
「餅搗きしてた?」
「いや。俺を誘ってた。『狼さん、私を食べていいですよ』って」
「そんなわけないじゃん。食べられるのは嫌だろ?」
きらり、と青白い月を映した瞳が光る。
「やっぱり狼みたい」
「お前は言ってくれないのか?」
「何を?」
「『俺を食べてもいいですよ』って」
「どうしようかな。狼に食べられるのは嫌だけど……」
……また、キラリ。
「じゃあ、変身しないうちに部屋に入ろうぜ」
(2019.6.2twitter投稿)リメイク
[2回]
ステアリングを握る手だとか、サイドミラーに視線を泳がせた時の耳から顎にかけてのラインとか、
緩みそうになる口元を水の入ったボトルで隠しながら見ていた。
不意に目が合うと口角が上がる。
直ぐにそれを隠すように前を向く。
信号が赤になり、緩く握ったステアリングの上、親指でリズムと取りながら「結構混んでるな」と彼が言った。
「運転、代わろうか?」
少し笑いを含んだ声で「いや」と短く返し、
「帰り、代わってもらう。寝てていいぞ」
リアシートに置かれたシャツに腕を伸ばし、「使えよ」と俺に寄越す。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
澄ました口調で言って、彼のシャツを頭からすっぽり被った。
「日向さんの匂いがする」
「ハハ」と彼が短く笑った。
それだけなのに……。
彼が好きだ。
どうしようもなく好きだ。
今日は俺が先に手を伸ばしてしまいそう。
(2019.6.1twitter投稿)
[2回]
啄むようなキスを繰り返す。
深くなる一歩手前であいつの胸を押した。
「この脚じゃな。これ以上は無理だ」
「わかってる」
そう言って、若島津は立ち上がりかけたけど、そこで俺が言っちまったから今のこの状況があるわけで……。
「早く治さねぇとな。おまえを抱くことも出来ない」
俺の言葉に振り返り、「キスしてもいいかな」と床に膝をついた。
「キスなら、」
「そうじゃなくて……」
ソファに立てかけていた松葉杖が床に転がる。
若島津が長い髪を耳にかけて、俺のジャージに手をかけた。
「腰、浮かせられる?」
ん、ん……と俺を出したり入れたり。
時々、髪を耳にかけ直し、ん……ん……と。
(2019.5.31twitter投稿)
[1回]